新型コロナウイルスの感染拡大の兆しが見られるとして、東京都は2日、警戒を呼びかける「東京アラート」を発動した。この日、新たに34人の感染が確認されたことなどを踏まえ、小池百合子知事が同日夜の対策会議で表明した。
1日あたりの感染者が30人以上確認されたのは、5月14日(30人)以来19日ぶり。国の緊急事態宣言が解除された翌日の5月26日以降、夜の繁華街に絡む感染者が目立ち始め、再び市中感染が増加する懸念が高まっていた。アラートの発動は都民に対策を促す目的で、休業要請など新たな措置を伴うものではない。
小池知事は2日夜の対策会議で、「特に夜の繁華街など『3密』のリスクの高い場所には十分注意していただきたい」と述べた。「手洗いの徹底やマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保など『新しい日常』を徹底してほしい」とも呼びかけた。
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都は東京アラートの発動指標として、①1日あたりの感染者数が20人以上(1週間平均)②感染経路が不明な人の割合(同)が50%以上③週単位の感染者の増加率が1倍以上と、3項目の数値を示している。2日時点で①が16・3人、②が50%、③が2・15倍で、②と③で数値を超えた。
都は、休業要請の解除行程を3段階で示すロードマップを策定。1日にステップ2に移行し、映画館やスポーツジム、学習塾などの要請を解除した。都は休業を再要請する目安として「1日あたりの感染者数が50人以上(同)」などを示している。(軽部理人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル