山口県は11日、県内の全高校の生徒と教職員ら約4万人を対象に、PCR検査を一斉に実施すると発表した。1人あたりの検査費用は約5千円で、総額約2億円を見込む。村岡嗣政知事は「大会や学校行事などを安心・安全に行えるようにするため」と説明した。
対象は県立、市立、私立の高校と特別支援学校など計86校。県によると、都道府県の全高校生を対象としたPCR検査は全国で初めてという。検査は任意で、今月中旬から6月上旬にかけて行う。さらに一斉検査終了後から来年3月まで、各校の判断で追加検査を随時できる態勢をとる。県外との往来を伴う学校行事や大会、県外出身の寮生の帰省などを想定する。
村岡知事はこの日の記者会見で、「昨年は様々な大会が中止となり、つらい思いをさせた。今しか得られない経験が再び止められることがないように守っていかなければならない」と話した。なぜ高校生に限定するのかとの質問に対しては「通学や部活動で広範囲に動くので、リスクにさらされている」と述べた。(高橋豪)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル