対立抗争状態にある指定暴力団山口組の傘下組員を殺害しようとしたとして、大阪府警は16日、指定暴力団神戸山口組系の組員、吉武徹弥容疑者(48)=住居不詳=を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕し、発表した。府警は組織の指示の有無などを詳しく調べる。
浪速署によると、吉武容疑者は16日午後7時半ごろ、大阪市浪速区恵美須西3丁目の路上で、山口組系の男性組員(40代)を背後から包丁で刺そうとした疑いがある。抵抗した組員が吉武容疑者を取り押さえ、駆け付けた署員に引き渡したという。組員にけがはなかった。
山口組と神戸山口組の対立抗争の激化を受け、大阪など6府県の公安委員会は、双方の活動を大幅に制限する「特定抗争指定暴力団」への指定手続きを進めている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル