藤波優
原子力規制委員会は30日、中国電力の島根原発2号機(松江市)について、再稼働に向けた審査の議論をほぼ終えた。規制委は今後、新規制基準に適合していると認める審査書案づくりに入り、5~6月にも同案をまとめる見通し。
中国電力は、この日の審査会合でこれまでの指摘を反映させた資料を提示。特に議論になる点はなかった。再稼働の前提になる新規制基準への適合が認められれば、10原発17基目となる。中国電力は安全対策工事を2021年度中に終えるとしている。
実際に再稼働するには、安全協定に基づいて島根県と松江市の了解を得る必要がある。また、避難計画の策定が必要な30キロ圏内の自治体や、一部が含まれる鳥取県の意向も影響しそうだ。
島根2号機をめぐる審査は、2013年末の申請後、原発に近い宍道断層の長さをめぐる議論などに時間を費やしていた。(藤波優)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル