自動車部品やマージャンパイなどの樹脂製品を手がける和歌山県のメーカーが、ワサビの栽培に取り組んでいる。自社開発した水耕栽培システムを使い、希少価値のある地元発祥の品種に特化。根茎だけでなく葉の評判も上々だ。
和歌山県御坊市の「大洋化学」の敷地内に設けられたビニールハウスの中には、太陽光を遮断したコンテナのような部屋が二つ。ここがワサビを栽培する「植物工場」だ。
拡大する「植物工場」が入ったハウス=2020年9月8日、和歌山県御坊市島、西江拓矢撮影
2段と3段の棚で、約1千本のワサビを栽培しており、光合成に必要な光はLED照明でまかなう。エアコンなどで温度は20度以下、湿度50~60%に調節し、ワサビが植えられたトレーに栄養分を溶かし込んだ水を循環させる。農薬は使わない。
主に育てているのは、隣接する…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル