特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が関与したとされる一連の事件のうち、元福岡県警警部銃撃や看護師刺傷事件で組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた同会系組幹部田口義高被告(53)ら3被告の初公判が28日、福岡地裁(太田寅彦裁判長)であった。田口被告は「殺すつもりはなかった」として起訴内容を否認した。
他に審理された同会系組幹部中西正雄(53)、同会系組員松田洋典(44)の両被告側は殺意や共謀を否定し、無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、事件は同会トップで総裁の野村悟被告(72)=組織犯罪処罰法違反などの罪で起訴=が元警部や看護師への見せしめや逆恨みから組織的に起こしたと説明。元警部銃撃事件では田口、中西両被告が配下の組員に被害者の行動確認を指示、松田被告は実行犯の衣服の処分に当たったなどと述べた。
起訴状によると、3人は野村被告の指揮命令に基づき、2012年4月に北九州市小倉南区で元警部の男性を銃撃したほか、13年1月には福岡市博多区で看護師の女性を刃物で刺し、殺害しようとしたとされる。
西日本新聞社
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース