ミヤマガラスの群れが今年の冬も熊本市にやって来た。市街地で夜を過ごしふんを落とすため、市は過去4年にわたって対策に取り組んできた。1日夜から始めた追い払いは、その集大成ながら、意外と地味な作戦だった。
ミヤマガラスは10月下旬以降、中国大陸から飛来し越冬する。ふん害が発生したのは2018年、市の中心市街地と田崎市場(西区)の北側だった。市は翌年に佐賀大学の協力で調査に乗り出し、20年から追い払うための実験を始めた。
最大の対策は、カラスが警戒するときに発する鳴き声を人工的に流すこと。だが、音を大きくしても、連続して流しても驚くのは最初だけ。すぐに効果が無くなった。LEDライトで驚かす方法は1年やっただけでやめた。これも、すぐに慣れたためだ。
その間、カラスは増え続けた。ピーク時の飛来数は20年3千羽→21年9千羽→22年1万2千羽。今年は11月中旬時点で9千羽で、さらに増えそうだ。
今年は、市役所から花畑公園…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル