「クルマのまち」の愛知県豊田市が、公道を走るラリーの競技エリアを市中心部に整備する。20日の国内大会に向けて河川敷の公園を改修してまず約1キロのコースに。来年は市が運営主体となる世界ラリー選手権(WRC)の開催が見込まれ、全長を約3キロまで延ばす計画だ。
ラリーは、市販車をベースにした車が公道を走る。競技エリアは「スペシャルステージ(SS)」と呼ばれ、舗装路も悪路もある。国内ではSSが都市部からは遠い中山間地に設けられることが多い。
そこで、豊田市はファンや観光客が訪れやすく、多くの市民の目に留まるよう市街地にSSを設けることにした。選んだのが、2019年にラグビー・ワールドカップを開いた豊田スタジアムから矢作川をはさんで対岸の「白浜公園」だ。最寄りの駅から約1キロとアクセスが良い。入門者向けの国内大会「TGRラリーチャレンジ2022」のSSとして、競技団体の国際自動車連盟(FIA)、大会主催者のトヨタ自動車、市の3者で8月までに合意した。
園内にある未舗装のサイクリングロードや散策路を改修。お披露目となる20日の大会では観客席を設け、1台ずつ約1キロの距離を走る。ほかのSSとの合計タイムで順位を競う。
このSSをさらに矢作川沿い…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル