東京都は25日、マグニチュード(M)7クラスの首都直下地震が起こった際の都内の被害想定を10年ぶりに見直し、発表した。
東京都の今回の被害想定は建物被害や死者・負傷者など「数値」で示せるものに加え、地震が起きた際に起こり得る「事象」に着目し「災害シナリオ」として明記したことが特徴だ。
シナリオでは地震の発生直後、1日後、3日後、1週間後といった時間軸に沿って、避難生活に入る人たちや帰宅困難者がどんな状況に立たされるのかなどを示した。たとえば、避難所では携帯電話がつながらなくなる(発災直後~1日後)▽ごみ収集の遅れで衛生状態が急速に悪化(数日後)▽プライバシー不足に関するトラブル増加(1週間後)といった具合だ。
シナリオが示された背景には「数値だけでは都内の実態を過小評価してしまう」という考え方がある。
倒壊棟数や死者数などは各地…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル