天井から壁、床まで真っ白な部屋と、星空のような照明演出の暗闇の部屋を体験者は行き来する。その後は瞑想(めいそう)し、煎茶を楽しむ80分のプログラム――。
長く続くコロナ下、非日常に没入する空間を提供するスタジオ「Medicha(メディーチャ)」(東京・南青山)が心の安らぎの場となっている。看護師やテレワークの会社員ら体験者からは「心が落ち着いた」「次の一歩が軽くなった」という感想もあった。
三菱地所が出資し、ストレス軽減や集中力向上などを目的に、2年前オープンした。昨年度の利用者はコロナ禍の前より2倍近く増えた月もあり、1日の稼働率は8~9割という。
スタジオ代表の長嶋彩加さん(30)は「自分へのご褒美として、気持ちのエステのような感覚で利用してもらえたら。心の余白をつくれれば」と話した。(長島一浩)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル