国の基幹統計「建設工事受注動態統計」の不正の影響で、統計が年間で兆円単位で過大になっていたことについて、斉藤鉄夫国土交通相は18日の衆院国交委員会で「極めて遺憾で申し訳ない」と陳謝した。この統計に関する別の問題も新たに明らかになっており、野党から批判が相次いだ。
不正をめぐっては13日、建設業者の受注実績を無断で国交省が書き換えて二重計上したことにより、2020年度の統計が実際より3・6兆円(4・8%)過大になっていたとする報告書を検討会議がまとめた。注目されていた国内総生産(GDP)への影響については、有識者が個人の意見だとことわった上で「軽微とみられる」と指摘した。
立憲の城井崇氏は「統計は社会の姿を映す鏡の役割で、GDPへの影響が小さければ、そのもととなる統計が不正なものであっていいということではない」と指摘。斉藤氏は「おっしゃる通り。不適切な処理に起因して統計の数値に影響が生じていたことは、極めて遺憾で申し訳なく思っている」と述べた。
二重計上のほか、同統計で別…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル