火災発生から3日目。北九州市の旦過(たんが)市場では21日、立ち入り規制の解除範囲が広がり、被害を免れた複数の店舗が営業を再開した。さっそく訪れたのは、待ちわびた買い物客や、市場での食材調達にこだわってきた飲食店経営者たち。「北九州の台所」が再び開かれ始めたことを喜ぶ市民に、旦過市場への愛着がにじみ出ていた。
この日、市場南側の入り口をふさいでいた立ち入り規制線が取り除かれた。近くにある「フルーツショップ八木」では、昼前から店頭に品物を並べた。「久しぶりにお客さんの顔を見て安心した。『大丈夫だった?』『頑張ってね』と声をかけてもらい、ありがたい」。店主の八木和子さん(77)は笑顔だった。
「この街にとって大切な場所」
同店に来たのは、隣の街でバ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル