JR東日本が、恵比寿駅(東京都渋谷区)のロシア語の案内表示の上に紙を貼り、文字を隠す状態にしていたことが分かった。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、利用客からロシア語の表記を疑問視する意見が相次いだためという。
SNS上では「ロシア語に罪はなし」などとこの対応を批判する声が広がっており、JR東は取材に対して14日、「戻すことが妥当と判断した」と説明。紙をはがし、15日から通常の状態に戻すという。
案内表示は改札内に掲示され、日本語と英語、韓国語、ロシア語でそれぞれ「六本木 中目黒」と書かれ、矢印とともに東京メトロ日比谷線への道案内をするものだった。
同社によると、利用客らからロシア語の案内表示に対して「不快だ」という趣旨の意見が複数寄せられたという。そこで7日から、ロシア語の案内表示だけ白い紙を貼り付けて隠し、「調整中」と表記した。
JR東の外国語の案内は中国語、韓国語、英語が多い。ただ、日比谷線沿線にロシア大使館があり、行き方の問い合わせが多いことからこれまでロシア語も表示してきたという。
識者「消極的なヘイト行動に該当」
同社は「コロナ禍で外国人の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル