戸田拓 羽賀和紀
【動画】増水し濁流となった石手川=戸田拓撮影
愛媛県内は梅雨前線が南下した影響で大気の状態が不安定となり、6月30日夜から1日にかけて各地で雷を伴う大雨となった。松山地方気象台は土砂災害、河川の増水や氾濫(はんらん)への警戒を呼びかけた。降り始めから1日午後4時までの降水量は、松山市で263・5ミリ、西予市宇和で246・5ミリを記録した。
県災害警戒本部の午後4時現在のまとめでは、県内で人的被害は出ていない。松山市や大洲市など6市町の約54万人に避難指示が出ており、自治体が計121カ所の避難所を開設して対応に当たっている。松山道など一部区間の道路が通行止めとなり、鉄道やバス路線も一部で運休するなど影響が出ている。
松山市は1日、市内を流れる石手川が氾濫する水位に達したとして、川沿いの地区に安全な場所への待避を求める「警戒レベル4避難指示」を一時発令した。
1日朝、松山市石手1丁目では、国道317号の下を流れる石手川が水かさを増して濁流となり、道路に届く勢いで茶色いしぶきを上げていた。通りがかりのドライバーや近所の人が心配そうに流れを見つめる姿が見受けられた。(戸田拓、羽賀和紀)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル