静岡県焼津市は5日、10日に予定していた成人式の会場を焼津新港城之腰岸壁に変更し、新成人が駐車した車の中から参加する「ドライブイン」方式で実施する、と発表した。中野弘道市長は「ウェブ開催だと晴れ舞台がなくなってしまう。接触を極力避けながら、集まれる方法を模索した」と話した。
式典は新成人が500人前後になるよう、市内を3地区に分け、開始時刻をずらし、各回30分程度行う。市長のあいさつや新成人の誓いを屋外スピーカーや音声配信で流す。晴れ着姿の新成人らは車内で配信を聞き、終了後に車から出て記念撮影をする。市内にもフォトスポットを複数もうけ、新成人が密にならないよう誘導するという。
市は新成人に対し、式典2週間前までの帰省と、健康チェックシートの記入、提出を求めてきた。年末年始、市内でも県外が感染経路の陽性者を確認したことから、式典内容の変更を決めたという。首都圏への緊急事態宣言を控え、新成人には「5日以降の帰省」「式典終了後の懇親会」の自粛を求める。(阿久沢悦子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル