上沢博之
成田空港のA滑走路付近で1月30日朝、カモ33羽の死骸が見つかった。29日深夜にA滑走路を離陸したシルクウェイウェスト航空の貨物便の機体に、鳥との衝突(バードストライク)によるものとみられる多数の痕跡や損傷が見つかっており、カモの群れと同機が衝突したとみられる。国土交通省が、同機の損傷の程度や詳しい原因について確認している。
機体は無事アゼルバイジャンに到着
国交省成田空港事務所によると、同機は1月29日午後11時半ごろ、A滑走路を離陸。上昇中の短時間、機体に振動があり、操縦室で異臭もしたため、機内を点検したが異常は見当たらず、無事に目的地のアゼルバイジャンの空港に到着した。着陸後の点検で、機体に鳥の死骸が付着しているなど、バードストライクの痕跡や損傷が多数見つかったという。
成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)によると、衝突発生時に同機から連絡はなく、翌30日午前9時40分ごろ、A滑走路付近の芝地で鳥の死骸を見つけたため、滑走路を約20分間閉鎖し、33羽の死骸を回収した。いずれもカモの死骸だったという。(上沢博之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル