ウクライナの子どもたちが家族の安全や平和を願って描いた絵を展示する「現地のこどもたちが描くウクライナ展」が、北九州市立美術館分館で開かれている。絵の多くは最前線で戦う兵士らに贈られたもの。ロシアによる侵攻が始まってまもなく2年。いまだ戦禍にある現地の子どもたちの叫びが込められている。
企画・主催したのは「ウクライナ学生を北九州で応援する会」。代表を務める北九州市立大国際環境工学部のデワンカー・バート教授(58)はベルギー出身で、「教育に携わる者としてできることをやろう」と留学生を呼ぶための支援金を募ってきた。
ウクライナ西部・テルノピリ出身のイレーナ・バランさん(22)は、その支援を受けて昨年4月に来日し、同大大学院で留学生活を送る。来日の際、デワンカー教授はあるお願いをした。ウクライナの子どもたちの絵を集め、日本へ持ってくることだ。
あふれる負の感情と、失われぬ希望
「ニュースでは伝わらない現…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル