福岡県立八幡南高校(北九州市)のスポーツ推薦入試をめぐる汚職事件で、飲食接待を受けたなどとして受託収賄の罪に問われた同県直方市の高校教諭本田竜大(りゅうた)被告(40)=起訴休職=に対する判決公判が21日、福岡地裁小倉支部であった。松村一成裁判官は懲役1年執行猶予3年、追徴金約13万円(求刑懲役1年、追徴金約13万円)を言い渡した。
判決によると、本田被告は同校サッカー部顧問だった2015年8月、16年度の部活動推薦入学を望む男子生徒の父親から便宜を図るよう頼まれ、16年3月までに3回、見返りとして計約3万円相当の飲食の接待を受けたほか、10万円分の商品券を受け取った。
松村裁判官は「権限を悪用し、推薦入学者選抜制度の公正と信頼を大きく害した。社会的な影響も大きい」と指摘。一方、罪を認めて反省しているなどとして執行猶予をつけた。(狩野浩平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル