死後のSNSの扱いが注目されている。ツイッター社は昨年末、半年以上使われていないアカウントを削除するといったん発表した。だが、「亡くなった人のツイートは思い出そのもの」という反対意見が強く、削除方針を取り下げた。分身とも言えるSNSのアカウント、どう残していくべきなのか。
「エイジの日常が消えるのは本当に嫌だ」
ツイッター社の発表を受け、北海道に住む女子大生(21)は、こうツイートした。エイジさんは、ユーチューブで活躍していた22歳のクリエーター。昨年1月にサイパンで事故死した。「今、ツナマヨおにぎり食べています」「あけおめ~」。身の回りの出来事をツイッターにつづっていた。
女子大生はいつも笑わせてくれるエイジさんの大ファン。初めての独り暮らしでさみしい時によく見ていたという。「ユーチューブは作品、ツイッターは日常っていう気がしてた。そのツイッターが消えるのは、エイジが二度死んだよう。方針を変えてくれてよかった」と話す。
ほかの企業はどう対応しているのか。LINEは、故人のアカウントを引き継ぐことはできない。そのまま残るのが原則だが、故人が使っていた電話番号が他の人に割り振られた場合、削除されてしまうこともあるという。
実名を原則とするフェイスブッ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル