世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を受けた被害者救済新法案が衆院本会議で可決されたことを受け、教団元2世信者の小川さゆりさん(仮名)らが8日、国会内で取材に応じた。小川さんは「被害者の声を聞いてくれた議員の方々に感謝する」とした一方で「課題が残っている部分もある」と話した。
小川さんは、新法案が、寄付の勧誘の際に「困惑」させることを禁じ、六つの不当な勧誘行為を規定したことを「定めて下さって感謝したい」と評価した。
一方、自由な意思の抑圧などを禁じず、配慮義務にとどまったことは「献金する時はマインドコントロールを受けていて、本人に被害者意識はない」と指摘。配慮義務規定に「十分に」という文言が入った修正は評価したものの「実効性をともなった法律の見直しや、裁判での検証をしていただきたい」と述べた。
その上で「宗教2世への信仰の強制などの問題が残っている。今後も議論を続けていってほしい」と語った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル