滋賀県内の教職員による児童・生徒への盗撮やわいせつ行為などの性暴力が後を絶たない。県教委は、実際に起きた事例をもとに、性暴力を防止するためのワークシートを作った。6月末までに、すべての小中高校の教職員を対象に、グループワーク形式による研修を進める。
「緊急事態です」
5月1日、県内全市町の教育委員会の人事管理担当者が集まる研修会が、県庁で開かれた。
あいさつした大津市教委学校教育課の浅野和成課長補佐は、教職員による性暴力が立て続けに起きていることを踏まえて「緊急事態」と表現。「県と市町教委が一体となって不祥事根絶のため、取り組みを早急に進めたい」と話した。
2022年4月、「教員による性暴力防止法」が施行された。児童や生徒、18歳未満に対するわいせつ行為や性的羞恥(しゅうち)心を害する言動などを「児童生徒性暴力」として明記している。
県教委によると、わいせつ行為や児童ポルノ所持などで懲戒処分を受けた県内の教職員は、21、22年度ともに4件。いずれも県内の児童や生徒、18歳未満が被害者だった。
今年4月には、当時担任だっ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル