井石栄司
堺市立中学校で6月末に男性教諭が、中学3年の男子生徒にひざ蹴りをしたり、髪の毛を引っ張ったりする体罰をしていたことが、市教育委員会への取材でわかった。市教委は「体罰はあってはならない。調査して処分を検討する」としている。
市教委によると、6月30日の放課後、中3の男子生徒数人が校舎3階の廊下で騒いでいたのを、20代の男性教諭が注意した。注意を聞かなかった2人のうち、1人の生徒の尻を蹴ったり、ひざ蹴りをしたりした。
さらに首の後ろをつかんでおでこを廊下に押しつけ、ひざでおなかを押さえつけた後、髪の毛を引っ張りながら1階にあるげた箱まで連れて行った。
生徒は頭やおなか、ひざにけがをしたといい、もう1人の生徒は尻を蹴られるなどした。その場に30代の学年主任の男性教諭もいたが、止めなかったという。
市教委の調査に、20代の教諭は「何度注意しても伝わらず、カッとなった」と説明し、学年主任は「とっさのことで判断できなかった。体罰を止めるべきだった」と話した。2人とも謹慎中という。(井石栄司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル