海外に浸透しつつある日本酒だが、今もほぼ「未開」の地がある。高い経済成長が見込めるインドだ。日本酒の定額宅配サービスを手がける会社と全国各地の蔵元が協力し、新たな市場を切り開こうとしている。
今年2月、インドの商社に日本酒を紹介するオンラインのイベントが開かれた。目玉は「Sake box」。インドの流行を牽引(けんいん)する20~40代の女性を狙って、小瓶に入った日本酒やカクテル用ジュース、グラスなどをピンク色の箱に詰め合わせたものだ。
発案者は高岡麻彩さん(34)。しぼりたての日本酒を各地の蔵元から定額で毎月、自宅に届けるサービスを展開する東京都の会社「日本酒にしよう」のCEOを務める。「Sake box」の日本酒は愛知や栃木、埼玉、和歌山、広島、佐賀の六つの蔵元が提供した。
日本酒は国内の出荷量が減少…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル