日本航空は13日、10日午後の鹿児島発羽田行きの便に乗務する予定だった男性副操縦士(54)から乗務前の飲酒検査でアルコールが検出されたと発表した。別のパイロットに交代し、遅れは出なかった。
日航機墜落事故から34年の12日には、慰霊登山した赤坂祐二社長が昨年からの飲酒問題について「痛恨の極み」と陳謝していた。発表が3日後となったことについて、日航は「現地での裏付け調査に時間がかかった」と説明している。
日航によると、副操縦士は3回の呼気検査で、呼気1リットルあたり0・07~0・09ミリグラムのアルコールが検知された。副操縦士はホテルの自室で、前夜にグラスに入れておいた日本酒を水と間違えて、検査の1時間前に一口飲んでしまったと話しているという。
スターフライヤーも13日、11日の北九州発台北行きに乗務予定だった20代の男性副操縦士から0・09~0・23ミリグラムのアルコールが検出され、出発が21分遅れたと発表した。
同社によると、副操縦士は前夜にビール中ジョッキ1杯半、ワインボトル1本、ハイボール5、6杯を飲んだと話しているという。
国土交通省が今年導入した新ルールでは、国内の旅客航空会社のパイロットは検査でアルコールが少しでも検知されると、乗務が禁じられる。(贄川俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル