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520人が犠牲になった日航ジャンボ機墜落事故から12日で35年です。墜落現場となった群馬県上野村の御巣鷹の尾根には、今年も遺族の姿がありました。ただ、その数は新型コロナウイルスの影響で去年の半分ほどです。参加者が集中しないよう、慰霊登山の日程は5日間に分散されました。弟を亡くした小林由美子さん(61)は「何年たっても、悲しみと悔しさは残ったまま」と語ります。 昭和の歌謡界を彩った坂本九さんも犠牲者の一人でした。妻で女優の柏木由紀子さん、11歳と8歳の娘が残されました。当時、柏木さんは「(九さんは)地方に行って(娘と)3人で留守をということが多かった。半分は帰ってくるような気がしている。必ず、夜、電話をくれていたから、その電話が来ないのがやっぱりいないのかなと」と涙ながらに話していました。事故当初、家族はその歌声を聴くことができなかったといいます。娘2人とともに生き抜いてきた35年。柏木さんは「どこで立ち直ったかなんて、何があったからということではなく、ずっと先を考えていなかったし、その時、その時を一生懸命生きてきた。あの時は、一生分の涙流したような感じだけど、我に返って子どもたちを、この子たちを育てなきゃという責任感。それが奮い立たせてくれた」と話します。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース