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台風12号が24日に関東に最接近します。すでに関東や東北では雨が降り出していて、岩手県宮古市では、23日だけで100ミリを超える雨が降り、道路が冠水しました。今後、関東から北の太平洋側で強い風と大雨に警戒が必要です。特に福島県の沿岸部では2日間で、9月に降る一月分以上の雨が降る恐れもあります。 台風への備えが各地で始まっています。千葉県南房総市でカーネーションなどを育てている『鳥海園芸』では、ビニールハウスへの対策が行われていました。去年の台風15号では、松の木がビニールハウスに直撃し、育てていた花がほとんど枯れてしまったといいます。
鳥海園芸・鳥海達男さん:「台風にやられて潮風が入って(花が)使い物にならなかった。収入はドーンと落ちた。去年の挽回しなければいけないなか、ダブルパンチでコロナ禍がきてる」
新型コロナで冠婚葬祭の自粛が続き、花の売り上げにも影響が出ているといいます。
鳥海園芸・鳥海達男さん:「台風の影響で、まだ復興半ば。離農者がどんどん増えているなかで、我々は先人の作った花を継続する義務、やっていかなきゃいけない」「(Q.台風12号が接近中だが?)なるべく、それて頂きたい、それてほしいという願い」 南房総市の割烹旅館『清都』では、停電対策を行っています。去年の台風15号では、千葉県内の広い範囲で停電が長く続きました。
割烹旅館清都・清都俊仁専務:「発電機を用意している。ガソリンの備蓄も3日間分は用意している」
ろうそくや水も十分、備蓄してあるといいます。
割烹旅館清都・清都みちる女将:「(Q.一番の教訓は?)やっぱり電気ですね。発電機があると、小さい風呂なら使えますし、今はトイレも電気がないと動かないので」 福島県いわき市内の保育園『はと保育園』では、水の侵入を防ぐための準備が進められていました。いわき市では去年、台風19号の影響で夏井川が少なくとも8カ所で決壊し、街が濁流に襲われました。はと保育園も、窓ガラスの高さまで浸水し、現在はかさ上げした仮設の建物で、子どもたちを預かっています。
はと保育園・坂本佳友園長:「怖くて、どうしていいかわからない。去年の水位が水位だったものですから。子どもたちの命を守るため、早めに保護者に迎えに来てもらうように」 去年の台風19号で被災した高橋知恵子さんも、荷物を2階に上げて備えを始めています。
被災した高橋知恵子さん:「電化製品がだめになった時を考えて、電池やカセットコンロを2階に上げた。去年は本当に何にも考えてなかった。今年は早め早めと思って」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース