新潟市の中学1年だった横田めぐみさん(当時13)が北朝鮮に拉致されてから15日で43年になるのを前に、母早紀江さん(84)が、川崎市内で会見した。「すぐ隣の国なのに、どうしてこんなに長く解決できないのか。子どもたちを返してください」と訴えた。
6月に父滋さんが亡くなり、未帰還の政府公認被害者の親で生存しているのは、早紀江さんと、有本恵子さんの父明弘さん(92)だけになった。この現状を「異常な状態が起きている」とし、「主人があれだけ一生懸命頑張っても、一目も見ることができなかった。むなしいですよね」。
14日は滋さんの誕生日。拉致される前日にめぐみさんがプレゼントした1本のくしはいま、生前に肌身離さず持っていた滋さんの引き出しにしまってあるという。早紀江さんは会見でくしを示し、「めぐみちゃんに見せてあげるために大事にとっている」と語った。
拉致問題に進展が見えないなか…
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル