大滝哲彰
社会常識や時代に合わない「ブラック校則」について、三重県教育委員会が今年度から、全ての県立学校で廃止されたと認識していたにもかかわらず、高校6校で「ツーブロック」の髪形をした生徒に対し、短髪に変えさせるなどの指導をしていたことがわかった。
県教委生徒指導課によると、22日に全ての県立学校の校長にツーブロックに関する指導について聞き取った。その結果、高校6校でそれぞれ数人の生徒に、ツーブロックの髪形を変えるように指導していたことを把握したという。
指導した6校のうち、取材に応じた高校の教員によると、生徒手帳には「清潔で見苦しくない髪形」とするよう記載。あいまいな表現のため、指導は難しい面があるという。
県教委生徒指導課の担当者は「校則の廃止に終始してしまったため、具体的な指導の共有を現場としてこなかったことや、各校で差が生まれた対応について反省している」と話した。(大滝哲彰)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル