米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から今年4月、発がん性が疑われる有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)を含む泡消火剤が基地外に流出した問題で、流出の発端は、米兵らのバーベキューだったことがわかった。器材に着火したことで、格納庫の消火装置が作動したという。米軍の報告を受けた防衛省が4日、発表した。
防衛省によると、バーベキューが行われたのは、消火装置がある格納庫から約3~6メートルの場所。器材に火を付けたところ、消火装置が熱に反応。その場にいた米兵も、駆けつけた初動対応チームも一時停止の方法がわからず、消火装置は30分近く作動し続けた。さらに、泡消火剤が漏れ出ても地下タンクにたまる仕組みになっていたが、整備不良で外部に流出したという。
米兵らは3月末に国外展開から普天間飛行場に戻り、新型コロナウイルス対策の一環として隔離措置の対象となっていた。バーベキューは士気高揚のためだったという。泡消火剤に接触後、3人が一時軽度の症状を示したという。
防衛省や沖縄県は、米軍と実施…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル