小川崇
今回の寒波では関西で列車の立ち往生が相次いだ。雪で列車が立ち往生したとき、鉄道会社はどのような対策をとっているのか。
JR東日本新潟支社によると、寒さをしのぐ場所があるかどうかや、足元が安定しているかなど条件に応じて、乗客を降車させるか判断する。駅間で停車が長引くと予想される場合は、主要駅で備蓄している水や非常食を配りに行く。
2018年1月、大雪に見舞われた新潟県内で、約430人を乗せたJR信越線の列車が立ち往生した。周囲の道路も積雪が多く、乗客を降ろすことができず、15時間半ほど一部の乗客が車内に閉じ込められた。救急車で運ばれる乗客もいた。
これを受け、降雪状況を確認できるカメラを増設するなどし、計画的な運休の判断に生かしている。担当者は「駅間で停車させないことが最優先だが、自然が相手のため、そうなった場合の対策はしている」と話す。
首都圏でも、駅間が短い山手線を除いて、トイレが設置されていない主要な在来線の普通列車には、簡易トイレを準備しているという。(小川崇)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル