埼玉県の県土整備部が発注する土地評価業務の指名競争入札で、参加した不動産鑑定業者が「最低制限価格」に集中し、くじによる落札が続いている問題について、くじ落札が過去3年半にわたり、81回も続いていることがわかった。県入札課などは「国の基準に準じた」として、価格設定は適正だったと説明する一方で、対策を検討するとしている。
県の電子入札システムで公表された入札結果によると、土地評価の入札は2016年度の3回目となる6月の入札から昨年12月まで、2~12業者による抽選で落札者を決めるくじが81回続いていた。入札は原則、最低価格の業者が落札するが、過当競争を避けるためとして一定価格未満を失格とする制限価格を設けることがある。この連続81回のくじの内容をみると、80回は制限価格で、残る1回はそれを少し上回る金額で複数の業者が並んだ結果だった。
電子入札システムで結果をさかのぼって確認できるのは15年度まで。同年度に行われた12回の入札もすべてくじで決まっていた。
しかし、県の見積価格である「…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル