政府は20日の閣議で、6月に定年退官する大谷直人・最高裁長官(69)の後任となる第20代長官に、裁判官出身の戸倉三郎・最高裁判事(67)を指名することを決めた。任期は70歳の定年を迎える2024年8月まで。
戸倉氏の後任の最高裁判事には今崎幸彦・東京高裁長官(64)を任命。7月に定年退官する菅野博之・最高裁判事(69)の後任として、尾島明・大阪高裁長官(63)の任命も決まった。
戸倉氏は山口県出身で、1982年に判事補に任官。刑事裁判の経験が長く、最高裁事務総長や東京高裁長官などを歴任した。
最高裁では今年2月、ヘイトスピーチを規制する大阪市の条例は表現の自由を保障する憲法に反しないと判断した訴訟で裁判長を務めた。夫婦別姓を認めない民法などの規定をめぐる21年6月の大法廷決定では「合憲」とする多数意見に加わった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル