![](https://www.japonologie.com/wp-content/uploads/2023/11/e69c89e6988ee6b5b71e591a8e381aee887aae8bba2e8bb8ae5a4a7e4bc9ae3808ce382a2e383aae382a4e38381e3808de38080e58f82e58aa0e381aee69599e68e88.jpg)
福岡、熊本、大分の3県を舞台に初めて開かれた国際自転車ロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」(10月6~9日)に合わせ、有明海沿岸を走る一般向けのサイクリング大会「ariichi(アリイチ)2023」が10月8日に初開催された。各地の自転車イベントに詳しく、この大会に参加したジャーナリストの野嶋剛・大東文化大教授(スポーツ社会学)が体験記などを寄稿した。
アリイチは有明海1周の略。福岡県大牟田市を出発し、佐賀平野を抜け、長崎県雲仙市からフェリーで対岸に渡り、ゴールの熊本県荒尾市までの計150キロを1日で走り抜ける。佐賀空港近くまでの計60キロのショートコースもある。周辺は朝日新聞記者だった頃、担当として取材で歩いた地域。懐かしさもあり、150キロに挑戦した。
出発は朝6時半。あいにくの雨だったが、大牟田市の会場は大会を支える人たちの熱気にあふれていた。開会式であいさつしたのは実行委員長で、同市のサイクリスト荒木茂人さん(41)。昨年、ツール・ド・九州の開催を知り、アリイチを思いついたという。
「九州のど真ん中の有明海をぐるっと一周するという特別さを魅力として打ち出せば、九州を代表するサイクルイベントになる」
思い立ったら止まらない性格で、家族の反対を押し切り、この大会のために勤務先を退職。1年間かけた準備の中で、荒木さんの熱意にほだされ、地元のサイクリストや経済界、観光業界の人々が応援し、実現にこぎつけた。約100人が参加した。
大会の特徴は、福岡、佐賀…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル