新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北海道は30日、札幌市内の全13カ所の道立施設を11日まで原則休館にすると発表した。大型連休中の人出を減らし、人と人との接触機会を減らす。鈴木直道知事は、緊急事態宣言に準じる新型コロナ対応の特別措置法上の「まん延防止等重点措置」の適用要請について、こうした対策の効果をみて判断する考えを示した。
30日の道内の新規感染者数は187人。3日ぶりに200人を下回ったが、札幌市で140人(居住地不明の19人含む)となるなど、依然高水準となっている。鈴木知事と札幌市の秋元克広市長は共同で「札幌市民の皆さんはできる限り、外出はしない」「道民の皆さんは、できる限り、札幌には行かない」と呼びかけるメッセージを出した。
30日の道対策本部会議では、札幌市内で大型連休を挟んで24日から5月11日まで実施している「特別対策」の現状を分析。29日の市内の繁華街の人出は23日と比べて、午後3時では札幌駅で5%減、すすきの駅では4%増。午後10時は札幌駅で19%減、すすきの駅で23%減。夜間は飲食店の時短で減っているが、昼はあまり減っていない。
道はこうした現状から、人と人との接触機会をさらに減らすため、道が管理する札幌市内の道立施設13カ所を1日から順次、11日まで原則休館とする。すでに予約のある施設では、予約者に利用自粛の協力を求める。また、街頭ビジョンやポスターなどでいっそうの対策徹底を呼びかける。会議後の会見で鈴木知事は「命や健康を守るためにも、本当に必要な外出かどうかを慎重の上にも慎重に検討してほしい」と強調した。
30日時点の道の直近1週間…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル