新型コロナウイルス対策で約100の国・地域からの入国が制限されるなか、日本で学ぶ予定だった学生の多くが、来日できずにいる。日本留学の入り口となる日本語学校のなかには、自国で待機する学生とオンライン授業を提供する学校も出てきた。外国人学生の日本への思いをつなぎとめることはできるのか。
中国、フィリピン、タイ…コロナで入学予定の大半来日できず
北海道の中心部大雪山系のふもとにある東川町は、町ぐるみで外国人を受け入れてきた。ここの町立東川日本語学校は、来日できなかった生徒を対象に、今月18日からオンライン授業を開始した。初級クラスでは、中国、フィリピン、タイの自宅にいる生徒8人とテレビ会議システムで結んだ。教師がパソコン画面に映した教材を使い、別々の場所にいる生徒同士に簡単な会話をさせながら、授業を進めていた。
同校は今春、半年コースと1年コースに、56人の新入生が入る予定だった。しかし、2月から順次入国制限が始まり、入学式に参加できたのは7人だけ。8カ国の49人は、自国に残らざるをえなかった。入国制限の緩和見込みがたたないため、同校は49人には10月入学を目指してもらおうと、オンライン授業でつながりを保ち続けることにした。
東川町は「東川スタイル」と呼…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル