東京管区気象台は14日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。靖国神社(東京都千代田区)の標本木で午後2時、気象台の職員が開花の目安となる5~6輪以上の花が咲いているのを確認。記録的な暖冬の影響で、1953年の統計開始以来、最も早い開花になった。
この日は午後からみぞれ混じりの雨が降り、気温は午後2時時点で2・5度と天気に恵まれなかったが、開花発表に至った。東京での開花は平年より12日、昨年より7日早く、ソメイヨシノの標本木としては全国で最も早い開花発表となった。これまで東京では2002年と13年の3月16日が最も早い開花日だった。
桜の花芽は夏から秋にかけて形成した後にいったん休眠。冬の寒さで「休眠打破」と呼ばれる目覚めを迎え、気温が上がるにつれて花芽が成長して咲く。
東京管区気象台は「昨年12月~2月の記録的な暖冬に加え、3月も平年より気温が高い日が続き、開花が早まった」とみている。
日本気象協会の予想によると、東京都心は23日に満開を迎える見込み。(金山隆之介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル