「東京五輪で楽しく、格好よく滑る姿を想像しています」
小学校を卒業したばかりの、このアスリートの言葉は夢物語ではない。スケートボード・パーク女子、現在世界ランキング9位の開心那(ひらきここな)選手(12)=北海道苫小牧市=は、夏季五輪では日本史上最年少となる出場を見すえる。
3月上旬の夜、札幌市の屋内施設「HOTBOWL Skate Park」。開選手は母美奈子さん(43)運転の車でやってきた。練習はパークが閉まる午後9時すぎまでの約2時間。幅8・125インチ(約206ミリ)のボードを自在に操り、トリック(技)を繰り出す。
- スケートボード
- 東京五輪で新競技に採用された。45秒間の持ち時間にトリック(技)を繰り出し、技の難易度、スピード、構成、独創性などの点数を競う。五輪では、大きな皿や深いおわんを組み合わせたようなくぼ地状のコースの「パーク」、街の階段や手すりなどの直線的な構造物を配した「ストリート」の2種目に分かれる。日本は各種目で男女それぞれ最大3の出場枠の獲得をめざす。
リゾート地にほど近い北海道倶知安町生まれ。札幌出身で転勤族の父洋介さん(43)と一緒にスケートボードを始めたのが5歳。苫小牧市へ引っ越した6歳でHOTBOWLのスクールに入り、のめり込んだ。
他競技であれば当たり前にいる…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル