福井県坂井市の東尋坊で19日、男性の遺体が見つかり、知人7人が監禁容疑で逮捕された事件で、男性の行方不明者届が約1カ月前、家族から出されていたことが滋賀県警への取材でわかった。県警は21日に遺体の司法解剖を実施し、死亡の経緯を詳しく調べる。
県警によると、男性は職業不詳の嶋田友輝(ゆうき)さん(20)。19日早朝、東尋坊の高さ約20メートルの崖下で、海に浮かんで死亡しているのが見つかった。遺体の状況から、崖の上から転落したとみられる。
行方不明者届は9月中旬に出された。遺体発見前日の18日未明に、逮捕された7人とは別の知人から「嶋田さんが暴行されている」との通報が彦根署にあり、さらに別の人が「車のトランクに監禁されているのを見た」と証言したという。
逮捕されたのは、とび職の上田徳人(のりひと)容疑者(39)=同県長浜市=と17~19歳の少年6人。18日午前9時~午後6時ごろの間、嶋田さんを車のトランクに入れ、同県彦根市から東尋坊まで走行し、監禁した疑いが持たれている。車はレンタカーだったという。(比嘉展玖)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル