原田悠自
架空の外注費を計上して約7600万円を脱税したとして、東京国税局査察部が、埼玉県川越市の広告会社「イデックス」と、同社の茅野宏昭代表(48)を法人税法違反などの疑いで東京地検に告発していたことがわかった。
関係者によると、茅野代表は外注先の5業者に、架空の請求書や代金を水増しした請求書を作らせて自社の経費がかかったと装う方法で、2019年8月までの3年間で約2億4100万円の所得を隠し、法人税など約7600万円を脱税した疑いがある。脱税で得た資金は、高級クラブでの遊興費やブランド品の購入などに充てていたという。
同社は、100円ショップやドラッグストアなどで配られるプラスチック製レジ袋に広告チラシを入れる事業で年間5億円前後を売り上げていたが、レジ袋が有料化された20年7月以降は業績が急落。東京国税局は、こうした事情も脱税の動機になったとみている。(原田悠自)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル