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国会では25日、安倍前総理の『桜を見る会』前夜祭をめぐり、当時の政権ナンバー2、官房長官として答えた菅総理自らの答弁と、その責任について問われました。 前夜祭の費用をめぐっては、参加者から集めた会費の総額との差額は5年間で800万円以上に上っていたとみられています。その差額分を安倍前総理側が負担したことを示す領収書をホテル側が作成していました。さらに、その宛名が安倍前総理が代表を務める資金管理団体『晋和会』だったことも、関係者への取材で明らかになっています。安倍総理は当時「差額は生じておらず、補填はしていない」「領収書もない」と繰り返し説明。菅総理も「総理が答弁したことが正しい」と答えていました。 菅総理は「捜査活動に関わる」と繰り返し答弁を避けましたが、自身の責任については「事実が違った場合は当然、私にも答弁した責任がありますから、そこは対応するようになるというふうに思います」と述べました。ただ、野党が安倍前総理に事実関係を確認するよう求めると「私自身が(安倍前総理に)聞いてここで申し上げる立場にないというふうに思っています」と避けました。 ジャーナリスト・後藤謙次氏:「菅政権というか今の菅体制を維持している人たちにとっては『それは安倍さんの問題ですよ』『今の政権とは関係ありません』と。この場をやり過ごしていくということだと思いますが、やはり菅総理は安倍前総理の下で7年8カ月もう大番頭であり、実質的な政権ナンバー2の官房長官をやっていた。負の遺産を継承したんですから、その清算の責任も現職の総理大臣としてあると言って良いと思います。安倍政権時代に崩壊状態になった国会審議を取り戻すという意味でも、先頭に立つ責任があると思います」 当の安倍前総理は会合に姿を見せましたが、疑惑については触れませんでした。
ジャーナリスト・後藤謙次氏:「政治的に色んな反響を呼ぶタイミングだったと言える。安倍さんを快く思っていない勢力が、こういう流れのなかで、次の新しいベクトルを動かそうというのがあると思いますね。こういう大きな報道に直面して(安倍前総理の)政治的影響力が急速に衰えていくということは間違いない」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース