米軍横田基地(東京都福生市など)の周辺住民約1250人が国を相手取り、米軍輸送機オスプレイの飛行差し止めや騒音被害による損害賠償などを求める訴えを東京地裁立川支部に起こす。原告と弁護士が3日、立川市内で記者会見を開いた。20日に提訴予定という。
主な訴えは、オスプレイの昼夜を問わない飛行差し止め▽オスプレイ以外の米軍機と自衛隊機の飛行を差し止める時間帯を、現在の「午後10時~午前6時」から「午後7時~午前7時」に延長▽過去3年から将来にかけて月額2万2千円の損害賠償を求めるという内容。オスプレイの飛行差し止めを求めるのは初めて。
横田基地の騒音訴訟を巡っては、「第2次新横田基地公害訴訟」の判決が最高裁で2020年12月に確定。確定判決は、過去分として約7億7千万円の賠償を国に命じた一方、将来分の賠償や飛行を差し止める時間帯の延長は認めなかった。弁護団の小林善亮弁護士はこの訴訟について、「抜本的な救済を放棄した判断」と批判した。
滑走路から約2キロの場所に…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル