台風19号で死亡・行方不明となった人の約6割は建物の外で被災し、うち半数は移動中の車内だった。静岡大防災総合センターの牛山素行教授(災害情報学)が、19号による死者・行方不明者のうち、被災についての情報が得られた88人の状況を分析した。仕事場など出先に行き来する途中で巻き込まれた人も少なくなく、大雨の中で移動する危険性が改めて浮き彫りになった。
牛山さんによると、川であふれた水に流されたり、転落したりして被災したのは約7割の63人。一方、900件以上発生した土砂災害では、18人が犠牲になっていた。国土交通省のまとめでは、堤防は7県の71河川140カ所で決壊した。
被災場所を調べると、88人のうち50人が屋外。このうち26人は車(バイク含む)で移動中に巻き込まれていた。ほとんどは台風が接近するなかで、自分の職場の様子を見に行ったり、仕事から帰宅したりするなど、避難目的ではない外出中に被災したという。
牛山さんは「危険な台風だとい…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル