能登半島地震は1日で発生から1カ月となる。元日を襲った最大震度7の揺れは238人の命を奪い、いまも約1・4万人が避難所で過ごす。石川県の能登地方では道路や水道といったインフラやライフラインが壊滅的な被害を受け、復旧支援にも影響した。被災地ではなお過酷な状況が続いている。
能登半島地震による死者は1月31日時点で238人。100人を超す犠牲者が出た地震は2016年4月の熊本地震(死者276人)以来となる。
このうち、「災害関連死」は15人。死者はすべて石川県内で、震源地に近い能登地方に集中している。
石川県は同日までに、遺族の同意が得られた129人の氏名や年齢などを公表した。死亡の状況は「家屋倒壊」が111人と全体の86%を占め、そのうち70代以上が66%(73人)。土砂災害が8人、津波と火災が各2人だった。
県の住宅被害は4万6千棟を超え、一時約3万4千人が体育館や集会所などの「1次避難所」に避難した。同日時点でも、約1万人が避難する。県は健康悪化などを防ぐため、被災地外のホテルや旅館などの「2次避難所」への移動を推進。同日時点で4792人が避難した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル