林瞬
「水戸納豆早食い世界大会」が11日、水戸市の千波湖畔で開かれた。特産品の納豆をPRするねらいだ。茨城県内外や台湾から約170人が参加し、納豆を粘り強くかきこむ参加者の姿に、観客席からは声援が飛んだ。
水戸観光コンベンション協会の主催で19回目。新型コロナウイルスの感染拡大で中止が続いていたため、今年は4年ぶりの開催となった。
男性部門と女性部門があり、予選では男性が納豆1パック(90グラム)とご飯310グラム、女性が納豆1パックとご飯210グラムを食べるタイムを競った。上位10人が決勝に進んだ。
2月にあった台湾大会で優勝した男女2人も招待選手として出場。高御詞(ガオウースー)さんは女性部門の決勝まで進んだ。「納豆を食べるのは今日が2回目。旅行で日本に来たことはあったが、こんな大会に参加できるなんて光栄です」と話した。
決勝は、わら納豆(70グラム)を男性は5本分、女性は3本分食べきるタイムを競った。
男性部門で優勝したのは岩手県一関市の会社員岩渕恭史さん(38)。5本分を26秒09で食べきった。納豆早食い大会に向けて、毎日納豆を20パック食べる練習をしたという。
岩渕さんは、2月に同県花巻市で開催された「わんこそば全日本大会」でも5分間に228杯を食べて優勝した。二つの大会でチャンピオンになったことに「うれしい」と顔をほころばせたが、「大会最速記録には6秒ほど及ばなかった。もっと練習して、来年は記録を抜けるよう頑張りたい」と話した。
女性部門で優勝した東京都目黒区の会社員斎藤智香さん(40)は、3本分を44秒41で食べきり、「早食いの特訓はしたことはないが、思ったよりも、するする食べられた」と笑顔で話した。(林瞬)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル