沖縄県は29日、20~60代の男女44人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数として最多だった前日の21人から倍増した。県内の感染者は延べ280人となった。
また、これまでの患者の行動を精査したところ、那覇市の繁華街の飲食店での感染者が14人にのぼることが判明した。航空自衛隊那覇基地内では新たに3人が感染し、同基地の感染者は計4人となった。
県によると、29日に感染が判明した44人のうち、20~30代が34人を占める。離島の宮古島市では、県立宮古病院に勤務する20代女性も感染。接触した同僚19人と患者2人がPCR検査を受けているという。宮古島で感染が確認されたのは初めて。
那覇市の繁華街・松山では、接待を伴う飲食店でクラスター(感染者集団)が発生。28日までに確認された患者の行動を調査したところ、男性客7人と従業員の男女7人の計14人が同じ店舗内にいたという。このほか沖縄市のコールセンターでも、22~29日に従業員の男女計6人の感染が確認された。
また29日は、航空自衛隊那覇基地で30~50代の男性隊員3人の感染も確認。県によると、27日に感染が確認された30代の隊員と同じ職場だったという。
さらに、在沖米軍基地内で働く日本人の20代男性2人も感染。それぞれ、米海兵隊普天間飛行場(宜野湾市)とキャンプ・フォスター(北谷町など)で働いているという。
キャンプ・フォスターの従業員の男性は6、7月に普天間飛行場で警備業務をしていたため、今月26日に基地従業員を対象にしたPCR検査を受け陽性が確認された。県によると、基地従業員へのPCR検査は今月25、26日に計983人に実施し、陽性はこの男性1人だけという。
このほか、県の統計には含まれていない米軍関係者では、米空軍嘉手納飛行場(嘉手納町など)で新たに1人の感染も確認された。米軍の報告を受けた県のまとめによると、今月7日以降の在沖米軍全体の感染者は、五つの基地で計236人となった。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル