昨年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)の罪に問われて公判中の参院議員・河井案里被告(47)について、東京地裁は27日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は1200万円で、即日納付された。東京地検はこの決定を不服として抗告したが、東京高裁は棄却した。案里議員は6月の逮捕から132日目となる同日夜、東京拘置所から保釈された。
裁判所は、重要な証人の尋問が23日の公判で終了したことから、口裏合わせを働きかける証拠隠滅の恐れはなくなったと判断したとみられる。
案里議員は、夫で元法相の衆院議員・克行被告(57)とともに6月に逮捕され、7月に起訴された。裁判は2人一緒に8月に始まり、ともに無罪を主張。克行議員が9月に自身の弁護人を全員解任したため地裁は2人の公判を分離し、案里議員の審理だけを先行させている。
案里議員側は起訴直後や初公判後などに計4回、保釈を請求したが、いずれも却下された。16日に5回目の保釈を請求し、「保釈後も裁判には必ず出廷する」という趣旨の案里議員の上申書も提出していた。
案里議員の公判では、22、2…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル