比嘉展玖、本多由佳 清水優志 土舘聡一
東京から1千キロ以上離れた地から発射され、約3千キロ離れた海上に落ちたというミサイルで4日朝、都内の島嶼(とうしょ)部9町村や千代田区で警報が流れた。「なぜ遠く離れた東京に」「どこに避難すれば」。夕方には「対象地域でなかった」と修正されたが、首都には緊迫と戸惑いが広がった。
国のJアラート(全国瞬時警報システム)は4日午前7時27分と29分、北海道や青森県と共に、都下の島嶼部も対象に発動された。
大島町のゲストハウス「book tea bed」のスタッフ高野理子さん(27)は4日朝、スマートフォンのけたたましい音で跳び起きた。Jアラートだった。「訓練じゃないよね?」。津波の注意報や地震速報とは異なる音。実感がわかなかった。
町内にもサイレンが鳴り、地下か建物内に避難するよう指示が出た。急いで自宅の中で、窓のない洗面所に駆け込んだ。15分間待機した後に思った。「ミサイルが来ているのに、ここでいいのかな」。外には登校中の児童の姿もあった。「アラートが鳴った後の行動を事前に考えておかなければいけないですね」
「北朝鮮からミサイルが発射…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル