活発な梅雨前線の影響で、2日夜から3日朝にかけて東海や関東の太平洋側では記録的な豪雨となり、土砂崩れや河川の氾濫が相次いだ。静岡県熱海市の伊豆山地区では3日午前、土石流が発生。県の発表では2人が心肺停止の状態で見つかり、約20人の安否が分かっていないという。
避難所になっている市立熱海中学校には午後2時半ごろから地域の住民が集まりだし、約40人が体育館で過ごしていた。市職員やボランティアが、備蓄していたアルファ米や毛布を配った。
周辺が激しい土石流に襲われた般若院の裏手に住む小沢幸雄さん(79)は、「家の近くにパトカーが止まっているのが見え、何があったのかなとベランダに出たら、『ドーン』と大きい音がした。100メートル先くらいの県道に土砂が流れこむのが見えた」。一緒に避難した妻共子さん(73)は、台所から「外で電線が揺れるのが見えた」。自宅は無事だったというが、「どういう状況なのかがわからない。近所の人がどうしているのか心配」と不安そうに話した。
ボランティアの中学2年生、大森匠真さん(14)は「同級生の友人の家が流されたと聞いて、少しでも役に立とうと思った」。避難所の状況について「密を避けてプライバシーにも配慮できるように、パーティションが欲しい」と求めた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル