福島県浪江町は25日、町立小中学校9校の閉校式を開いた。東京電力福島第一原発事故が起きる前には1800人弱の児童・生徒が通っていた。吉田栄光町長は「自分の地域の学校がなくなるのは、心にぽっかりと穴が開いてしまう思いだ」と語った。
双葉郡で最多の人口を抱えた浪江町には原発事故当時、6小学校に1161人、3中学校に611人が在籍した。事故の全町避難ですべてが休校になった。
西へ約50キロ離れた二本松市で、浪江小、津島小、浪江中は再開したが、多くは避難先の学校に転校した。2021年3月に津島小の児童が卒業すると、在籍者はいなくなった。
一方、町中心部の避難指示解除に伴い、18年度に開校したなみえ創成小・中学校には9月現在、37人が在籍している。
浪江出身のピアニスト「母校の思い伝わるように」
閉校式では9校の元校長らが…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル