冬の寒さが続く中、大阪府高槻市では寒天づくりが最盛期を迎えている。同市北部の田能地区にある食品会社「タニチ」の工場では、ところてんを天日にさらして水分を抜き、寒天にする作業が行われている。
高知や愛媛などでとれたテングサを水につけて釜で煮込み、煮汁が固まってできたところてんを切って、屋外に並べる。夜間に凍り、日中に解けるサイクルを繰り返して徐々に水分が抜け、約20日間で寒天が出来る。
同地区は盆地のため、昼夜の寒暖差が大きく寒天の製造に適しているという。市内の和菓子屋などに計約40キロを出荷する予定で、作業は2月末ごろまで続く。
コロナ禍で買い物客が減った影響で、同社の出荷量は近年減少している。また、原料となる海藻のテングサは水温の上昇で収穫量が減り、価格は年々上昇傾向にあるという。テングサは漁師が漁の合間に採ることが多く、原油価格の高騰で漁師が船を出す機会が減っていることも関係しているとみられる。
市によると高槻の寒天づくり…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル